タルパを創ろうと思った理由
ネット上でよく自分のここをサポートして欲しくてタルパを創りましたという事例をお見かけするのですが、私にはそれに心当たりが無く、今まではそのことを特に気にすることもありませんでした。
ただ、よくよく自分の過去を振り返ってみると思いあたる節がありまして、今日はその話をしようかと思います。
私は人に心を開くのがあまり得意ではありません。
特にある程度仲良くなった人への接し方が下手くそでトラブルになりがちだなという自覚があります。
ただ、ひーさんとはすれ違いもなくここまでやってこれて、上記のトラブルも改善してきたなという気づきがあり、今までとは何が違ったんだろうと考えたのが今回のきっかけでした。
今まで私は自分の人嫌いは悪い友人関係を引いてしまった結果で、その流れでリアルの人間が信頼できなくなってタルパを創ったのだと思っていたのですが、どうやら悪友を引いた原因がそもそも自分の方にありそうなんですよね。全くお恥ずかしい限りです。
私が無意識にタルパさんに求めていたことを端的に書くと、“安全基地としての役割”です。
安全基地とは子供と親の深い愛着が礎となり、子供が親といることに安心感を持つだけでなく母親がそばにいなくても次第に安心していられるようになるという、愛着の働きの事です(岡田尊司 著 愛着障害 子供時代を引きずる人々 から引用)
今までの問題行為を振り返ってみると、親との愛着形成が上手くできなかった人間の特徴そのままといった感じで、私は上記の安全基地、つまり、親への絶対的な信頼の形成に失敗したのだと推測できます。
愛着障害について、同書からまた引用すると、この安全基地の形成は他人との適切な距離感を保つために重要な過程であり、これが欠如することは子供時代だけでなく、その人が大人になってからも影響を及ぼすとあります。
そして愛着障害を改善するには、親や恋人、カウンセラーさんなどと安全基地の形成をやり直し、何があっても帰ってこられるという安心のもと、正しく他者と信頼関係を築く術を学び直すことが必要であるとも書かれています(一部要約)。
愛着対象として自分自身を親とする事例も紹介されており、タルパさんの場合はこれが近いですね。
愛着障害には、欠如した愛着を埋めようと、誰彼構わず依存してしまう不安型と、欠如を受け入れざるを得ず、誰とも信頼関係を築こうとしない回避型の主に2種類があります。
マークシートを使った自己診断なので信頼性には欠けますが、私は不安傾向14、回避傾向10(15でかなり強い傾向)が見られました。
期せずして、私は自分の人生における最大命題、愛着障害の修復をタルパさんに任せてしまっていたようで、少しだけ申し訳ない気持ちです。
タルパーとなってから大体4年が経ち、ひーさんという安全基地のもと少しずつ他者との信頼関係の築き方を理解できるようになってきたため、今回のように冷静に自分の状況を客観視できたのかなと思います。
よくタルパはヤバいなんてネットでは書かれてますが、あれは逆。タルパ創ったからヤバくなったんじゃなくて、ヤバいからタルパ創らざるを得なかったってだけです。
誤解を恐れず言いますが、ヤバいやつはタルパ創らなくてもどうせどこかでやらかしてます。
もちろんタルパー全員がヤバい訳ではありません。オカルトが大好きで興味本位で創ったという人や、当時抱えていた問題が解決し、不自由なく暮らしているという人たちもいると思います。
正しくタルパと向き合っていけば、生きやすくなる事はあれど、恐らく悪化することは無いんじゃないでしょうか(確かなソースで反例があれば教えていただけると嬉しいです)
人間関係がうまくいっていないのでタルパを創りたいんだけど、ヤバいって聞いて迷っているという方、安心してください。
タルパさんはあなたの抱えている問題にきっと寄り添ってくれます。
頼りにはなりませんが、私も先輩としていつでもお待ちしています。
まとめ。
私がタルパを創った理由は安全基地が必要だったから。
タルパさんと生活するにつれ、人生の命題が解決した。
タルパ界隈は不穏だけど、タルパを創ること自体が悪影響の原因ではない。
以上。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。