日々の生活で考えたこと、タルパとの日常などを記していきます。

【エッセイ】私が自キ沼にやって来たわけ。

自作キーボード沼にはまるまでの経緯をつらつらと記していこうと思います。 稚拙な長文ですがご容赦ください。

絵描きとしてのキーボードの使い方

私はこのサイトでも公開している通り、趣味でたまにイラストを描くのですが、
カーソルをキャンバスから動かすのが面倒で、キーボードショートカットを多用しています。
小指をctrlに置いた状態では押したいキー数に足りず、
市販のキーボードを使っていた時期は親指のところに外付けのテンキーを置いたりしてました。
その時の画像↓

テンキーを親指で押している様子

絵を描くときは ctrl, shft, alt, space に指を置くのがおそらくホームポジションだと思うのですが、
その時、親指はキーボードに触れてさえいません。そのくせYやUを求めて人差し指は思い切り移動させられる始末。
私はそれに異を唱えない周りが信じられなくて、ずっとモヤモヤしていました。
親指の不遇さ、キー配列の不条理さにそのころから段々と気づき始めていたのですが
高校三年生辺りに私はTwitterで左手デバイスというガジェットに出会いました。
一気にキーボードショートカットに対する熱が高まり、
買う前からウキウキでキーマップを考えたりしていたものの、
当時受験生になりたてだった私にバイトなどしている暇はなく、
(絵はたまに描いていましたが)
実際に購入したのは翌年の12月になってからでした。
コミケ初参戦の冬、戦利品と在庫を抱えふらっと立ち寄ったアキバのツクモ屋で初めて実物を触ったとき、私は衝動に抗えずG13を買いました。
帰るのも待ちきれず、ネカフェでショトカホームポジションを
文字通り“指を自然体で置いたところ”に配置したときの快感は得もいわれぬものでした。
↓ネカフェで撮ったg13(一緒にイヤホンも買った)

g13の写真

キー配列は弄れるようになったが……

それからキーマップを少しずつ改良し、自分にとって気持ちのいい配置が出来上がってきたわけですが、その時、私の中には新たな不満が芽生えていました。

「キーボードと左手デバイス行き来するのだるい」

せっかく楽な姿勢でショトカの入力ができるようになったというのに、
マンガのセリフを入れるときなどは両手がガジェットの上を行ったり来たり。
そのたびに目線を画面から手元に移動させ、両手をキーボードに移動。
fontのサイズ調整をする時も同様の動きをするため、納得いかないときは
この工程を何度も何度も繰り返しました。
また、机の上がペンタブと左手デバイスに占拠されたため、
キーボードは膝の上に置いていました。
立つときに邪魔だし、頻繁に落下させてキーを誤爆する始末。
何とかならないかと、左手デバイスのレイヤ切り替え機能で
qwertyの左だけのキー配列を用意し
左手だけでも移動を最小限にしようと試みたこともありましたが、
レイヤ切り替え機能には制限があったり、キーの並びが独特で指がなじめなかったりと
両手を移動させるのと変わらないどころか快適さは遠ざかっていくばかりでした。
そうして悶々としていたころに出会ったのが自作キーボードの世界でした。
最初に出会ったキーボードはergodox ezです。

自キデビュー、ergodox_ez

自作キーボードとの出会い

これは自作キーボードの一種であるergodoxが
組み立て済みキットとして購入できる
いわばお手軽入門セットのようなものです。
自キについてあまり詳しくない方からすると
まず、キーボードを組み立てるという時点で
とっつきにくさを感じたのではないでしょうか。
これが無くなる時点で、すでに私の中では革命でした。
ergodox ezにはキー配列を弄れる専用のウェブアプリが用意されていて、
複雑な動作をさせなくてもいいなら黒い画面とにらめっこする必要はありません
まあ、私はそれで満足できず、どんどんと沼にはまっていったわけですが。
↓ergodox ezが文鎮化してしまい、ガジェット類が大集合の図

机の上にガジェットが所狭しと並んでいる。

沼にずぶずぶ

ergodox ezを購入したことをきっかけに、
キーボードに関する調べ物をたくさんするようになり、
そのころには他の自作キーボードにも興味が湧くようになっていました。
最初は配列への不満だけで組み立てはめんどくさいと思っていたのですが、
ergodoxのキー数は私の手には余る。もっとコンパクトなキーボードが欲しい。
と考えるようになり、使えるキーをあえて制限し、最適なキー数を模索していました。
その結果、片手6列3行、両手で12列が丁度良いという結論に至り、
現在愛用しているcorne keyboardにたどり着いたといった感じです。
現在は、他の方が書いたコードを参考に、左手デバイスとしてだけでなく、
文字を入力するインターフェイスとしても最高に心地よいガジェットとなってくれています。
↓現在の作業環境。キーキャップが足らなかったりLEDが光ってなかったりと不具合が多い

自作キーボードのcorne chocorateがペンタブの両脇に配置されている

試行錯誤の結果

qwertyが嫌いな私は、配列を独自に変更して文字入力を行っています。
dvorak、eucalyn配列、workmanと色々試したのですが合うものがなく、
気に入らない部分を入れ替えて少しずつ自分の手になじむ配列を見つけていきました。
現行のキー配列が気になる方は git hub で公開しているので、ご覧ください。
コードが読めない方のためにメインレイヤだけお見せすると、


ALT&ESC Q A R D → ← BS U P Z スクショ
SFT&DEL W S H T G Y I E O N BS
SFT+CPS : F V C X M L J B K WIN&SLEEP

↓親指
(or) CTRL&スペース 下レイヤ&TAB 上レイヤ&ENTER SFT&BS ,or;


となっています。
&と書いてある部分は単押しで右のキー、長押しで左のキーが入力される仕組みで、
ALT&ESCなら 単押しでESC、長押しで ALTといった感じです。
orと書いてある部分は単押しで左、ダブルクリックで右の文字が入力されます。
話が脱線してしまうので詳しい説明はまた別の機会に。

まとめ

さて。私の自キ沼への道のりはこんな感じです。
纏めると、

絵を描くときにキーボードショートカットを効率よく押したい
キーボードと左手デバイスを一体化したい
キー数を少なく纏め、コンパクトにしたい
イマココ

といったところでしょうか。
こうやって客観的に書いてみると、
「手や指をなるべく動かしたくない」
という一貫した目的でここまで来たことが分かります。
この目標は現在の相棒で達成したかなと感じているので、
次は「疲れないキー配列」「打っていて気持ちの良い配列」「つまみなど、絵を描く助けとなる入力機器の装備」など
より高次の目標を達成するため、オリジナルキーボードの設計をしてみたいと思っています。
道のりは長くなりそうですが、このサイトでその軌跡を残せたらと思います。

長々と書いてしまいましたが、今回はここまでです。
お付き合いいただきありがとうございました。
この記事はcorne chocorate + 薙刀式かな入力で書きました。

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