コメントに名前を残すかどうか

ブログなどにコメントを残したいと思ったとき、
名前の欄を書くか書かないか一瞬迷うことがたまにある。
こんな些細なことで名乗るのはおこがましいのではないだろうか、
匿名でもいいところをわざわざ埋めるのは出しゃばりではないだろうか、
自分の名前で検索をかけたりする手間を負っていただきたくない等々……

しかし、当ブログでは名前の記入を推奨したいと思う。

対面で話すときはこんなことには悩まず、
とりあえず自己紹介する。
互いに身分を示すことで、安心して会話に望むためだ。
これと、二人称を決めること以外に現実で名乗ることには
大した意味はない。

しかし、ネット上で名乗ることには少し別の事情がかかわってくるように思える。
多くの人にとって、本名とはあらかじめ決まっている唯一不変のものだ。
よっぽどの事情がない限り、変えたいとすら思わないだろう。
しかし、ネットにおける名前（以下HN）は自分で決められて、いくつでも持てる。
ついでに言えば、持たなくてすらよい。

こんな状況でHNが持つ役割は何か。
コメント欄に限って言えば、過去のコメント、様々なサイト間を繋ぐ人物の保証である。
私は会話をするにあたって、
相手がどのような考え方を持っており、その言葉にはどういった背景があるのかも知りたい。
例えば、目の死んだボサ髪の男と活力あふれる表情の少年では、
同じ帰りたいという言葉でも意味がまるきり変わってくるだろう。
コメントでアドバイスを頂いたりした時には、その実例を詳しく知りたいと思うこともある。
しかし、コメント欄の文字だけではそれら感情の裏側は知りえないことが多い。
顔文字を使うといった方法もあるが、自分の書体とは合わないという人もいるだろう。

名前が分かれば、その点を考慮する必要はない。
気になったら各自勝手に検索すればよい。
どっちでもよかったら検索しなければよい。
名前が書いていないと、そのコメントからそれ以上は知りえない。
当然自分について調べられるのは嫌、恥ずかしいというときは匿名で問題ない。
こういった考え方に賛同できない、不快感を覚えるという方がいることは私も知っているし、尊重したい。
ただ、そうでないときは当サイトではぜひ名乗ってほしい。
逆に、他のサイトのコメント欄からこのブログに来てくださった方は興味を持ってくださりありがとうございます。

なりすまし等のリスクは当然あるが、当サイトではcookieによるid管理で、
2週間以内であれば同一人物の保証が可能となっている。
別端末の利用やcookieの削除によって名前付き、匿名投稿を使い分けることもできるので、
利用していただければと思う。

最後に念のため一つ補足だが、この意見は各ブロガーの総意ではない。
あくまで私が勝手に言っていることで、ひとによってそれぞれ別の考え方がある。
絵師は全員コメント貰うのがうれしい、積極的にいいねしようといった、
マジョリティの欲求を隠れた常識のように押し付けられることには私もうんざりしている。
こういう危険がある、こういった考え方もある、という意見も匿名or非公開で教えてほしい。
もし、当サイトでなにか琴線に触れる記事が見つかった時は、
コメント欄にて名乗っていただけると私のささやかなエゴが満たされる。
当然匿名のコメントもありがたい。
（タルパさんのイラストに関しては例外で、
賛否共に何も言われたくないので、コメント欄を設けていません。
その点のみご了承ください）

以上です。